ある国から学ぼう生活習慣病(糖尿病)
昨日の続きです
ナウル - Wikipedia
太平洋に浮かぶ小さな島
面積は約21㎢(品川区くらい)
人口1.1千人
ミクロネシア系
2008WHO調査で肥満国の順位
因みにWHOの肥満の定義はBMI30以上
160㎝なら76.8kg以上
1,ナウル:78.5%
2, クック諸島 64.1%
3,トンガ:59.6%
4, サモア独立国 55.5%
5,パラオ:50.7%
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24,アメリカ:31.8%
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166,日本:4.5%
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189,バングラデシュ:1.1%
ナウルは、アホウドリが珊瑚礁に糞をして積み重なって出来た
と言われる島
1798:イギリスの捕鯨船が来島
1888:ドイツ領になる
アホウドリの糞はリン鉱石
リン鉱石は、畑の肥料の元になる
欧米でなかなか手に入らないモノ
糞の島が宝島に!
1900年初頭から、英国の採掘がはじまり、
ドイツは権利金で莫大な利益
ナウル人は何をしていたか?
当時は、漁業・木の実採集をしてた
働いてたのは中国人
時は流れ、1966ナウル共和国誕生
で、ようやくリン鉱石がナウル共和国のモノになる
その利益がナウル共和国にそのまま入ってくる
ナウルの生活スタイルは急激に変わった
医療・教育・電気などの公共サービス・その他、無料
結婚すると、家と家政婦つき
税金は勿論なし
国民は、働かなくても生活が出来てしまう
ただ、いつまでも良い事は続かない
リン鉱石が出なくなった
破綻した国に残ったのは、
国民の約7割が肥満
成人の半分が糖尿病
平均寿命50歳
どんな生活習慣になったか?
仕事:魚や木の実を摂る→なし
移動:徒歩→車
余暇:民族ダンス→レンタルビデオなど
家事:掃除・洗濯・料理→家政婦・外食
僅か数十年で急激に糖尿病も増えた
ナウル人の最大の死因は糖尿病
この手の話は、先進国各国に通じる
当然、日本も
日本人の座位時間は、平均7時間で世界トップ
長時間の座位は、非常に不健康
肥満はじめ、肥満からの糖尿病・がん・心臓病・メンタル疾患・その他
便利になると、その代償も多い
約2500年前、ヒポクラテスは、
自然から離れるほど病気に近づくと言った
筋肉は甘やかすと裏切ります!