#4、食後高血糖の治療目標
血糖値は、食前・食後の両方を管理する事が重要
しかし、「食後高血糖」では、何よりも食後高血糖の管理が重要
日本糖尿病学会の治療指針では、血糖値管理の目標値は、
合併症予防の観点から、HbA1cは7%未満とし、
食後2時間血糖値として180を目安とされている
血糖値管理に於けるHbA1cと食後血糖値の関係
食後血糖値がHbA1cに影響する事は明らかになっている
HbA1cが9,3%以上の場合、食後血糖値の影響が約40%にとどまり、
HbA1cが7.3%未満の場合、約70%と高い割合を示し食後高血糖は、
HbA1cに大きく影響する
更に、食後血糖値はHbA1cが6.5%を超えるあたりから、
早く悪化する事も報告されている
また、食前血糖値が正常でも、食後血糖値が上昇する可能性もある
早い時期からの食後高血糖の改善が、良好なHbA1cを維持し、
空腹時高血糖も抑える事につながる
HbA1c:7.3%未満
食後血糖値、約70%
空腹時血糖値、約30%
HbA1c:7.3%~8.4%
食後血糖値、約50%
空腹時血糖値、約50%
HbA1c:8.5%~9.2%
食後血糖値、約45%
空腹時血糖値、約55%
HbA1c:9.3%~10.2%
食後血糖値、約40%
空腹時血糖値、約60%
HbA1c:10.3%以上
食後血糖値、約30%
空腹時血糖値、約70%